1. 原因
スタンドアロンアプリケーションは、通常 MATLAB 本体がインストールされていれば追加の MATLAB Runtime をインストールしなくても原則的に動作します。しかし、MATLAB または MATLAB Runtime のインストール先パスが Windows の環境変数「Path」に含まれていない場合、このエラーが発生することがあります。
エラーメッセージに記載されている「mclmcrrt25_2.dll」は、以下のディレクトリ内に存在します。
C:\Program Files\MATLAB\MATLAB Runtime\R2025b\runtime\win64
2. 対処方法
(1) MATLAB Runtime のインストール
必要なバージョンの MATLAB Runtime がインストールされていない場合、MATLAB 上で以下のコマンドを実行してインストーラのダウンロードリンクを取得し、インストールしてください。
>> com.mathworks.toolbox.compiler.MatlabRuntimeUtils.getMCRInstallerDownloadURL()
(2) 環境変数 Path の設定
MATLAB Runtime をインストールしてもエラーが解消しない場合は、上記フォルダパスが Windows の「Path」環境変数に追加されているか確認してください。
Path への追加手順
- Windows の検索ボックスに「Environment Variables 」と入力し、「Edit the system environment variables 」を選択します。
- 「Environment Variables(環境変数)」をクリックします。
- 「システム環境変数」欄の「Path」を選択し、「編集(E)...」をクリックします。
- 以下のパスを追加します(複数パスがある場合はセミコロン「;」で区切ります)。
C:\Program Files\MATLAB\MATLAB Runtime\R2025b\runtime\win64
(3) Path の長さ制限について
Path の合計文字数が 2047 文字を超えると、GUI では編集できません。その場合はレジストリエディタ(regedit)を使用してください。
レジストリ編集手順
- 「Windowsキー + R」を押し、「regedit」と入力して Enter。
- 下記の場所に移動します。
>HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Environment
- 右側の「Path」をダブルクリックし、末尾に下記パスをセミコロン区切りで追加します。
C:\Program Files\MATLAB\MATLAB Runtime\R2025b\runtime\win64
- OK をクリックして保存します。
- Windows を再起動して変更を反映させます。
3. まとめ
これらの手順に従うことで、MATLAB 本体がインストールされている環境でもスタンドアロンアプリケーションを正常に起動できるようになります。